海岸沿いにある泉南ロングパーク。Nさんにとって、そこは思い出の場所。ここで海や飛行機を眺めながら、お気に入りのスターバックスでコーヒーを飲むのが好きなのです。

しかし、Ｎさんにとって、外出は簡単なことではありません。

なぜなら…
① 筋萎縮性側索硬化症で、体が思うように動かない
② 人工呼吸器、吸引器、在宅酸素、専用車いすなどが手放せず、普通の車に乗れない
③ 最近、輸血までしないといけなくなっちゃった
④ しかも！ご自宅のマンションフロアにエレベーターがない！

正直言って、リスクだらけです。
でも、何ヶ月もお出かけしていないし、最後の外出になるかもしれなしい、何とかして好きな場所に行きたい！

ということで、ご本人の強い思いをかなえるべく、みんなで力を合わせて、誕生日間近の月曜日、33度の猛暑の中、お出かけすることになりました。

当日の朝、担当のケアマネさん、八千代の職員、みんな集まってきて、おでかけの準備です。 外出中は、痰が多くなる可能性があります。主治医からカニューレを渡されているので、特定行為研修を修了した管理者が、カニューレを交換して準備します。

エレベーターがないので、担架で移動します。
ここでは、男性スタッフが活躍します。

人工呼吸器、吸引器、酸素ボンベなど、様々な機器を自宅から持ち出し、バッテリーに接続して、ギュウギュウになった車で出発！

堺から 30㎞の道をこえ、ついに到着！

休日のだったので混雑が予想されましたが、店員さんにもご協力いただき、心地よい時間になりました。

海を見たNさんの一言とは。

奥様に今回の外出を決められた経緯や思い、仕事や生活の変化、訪問看護を利用されてなどお答えいただきました。